看護師の燃えつき症候群と再就職

2019年10月26日

とある看護師のはいつも「看護師という仕事は、業務が終った感じがしない」と言う。

燃え尽き症候群(バーンアウト)とは、医療、福祉関係の仕事につくひとに現れやすい症状で、その仕事に一生懸命取り組んだ後に、期待したほどの報酬がもらえなかった時などに感じる徒労感または欲求不満のことをいう。

何もやる気が起きなくて、意欲が低下してしまうのが特徴である。

看護師のお仕事は、利用者の命を管理するという責任の強い業務を任されている。
残業も多く、定時で帰れることがとても少ない。また、夜勤業務をしている看護師は、16時間勤務があったりする上に、残ってまで仕事をしなければならなかったりする。夜勤の前も日中に睡眠をとることはなかなか難しく、結果慢性的に疲れがとれない状況にある。

そして、何より、「業務が終った感じ」を体感しにくい職種でもあります。なので、職場を離れても、常に仕事の心配をしてしまったり、やり残したことがないか何度も考えたりしてしまいます。
特に大学病院などの大きな病院ではこの傾向は顕著で、命に関わる業務に携わる程、このような傾向がある。

看護師という仕事は、仕事とプライベートの切り替えをしにくい仕事の一つである。
看護師だけではなく、医療、福祉従事者のストレスを軽減するためには、同僚、上司との関係が密で、お互いに仕事を任せられる安心した体制が各施設に必要だ。

ただ、それだけではなく、看護師を含む医療関係の仕事には充実感が伴う。
その為、 一度看護師という仕事を経験し、結婚や子育てなどで職場を離れると、もう一度復帰してみたいという気持ちのかられる仕事なのである。
以前であれば、そういった言わば「出戻り看護師」は結婚していない上司などから嫌みを言われたりしたものだが、最近ではそのような事はほとんどなく、むしろ「看護師不足」の病院からは非常に有り難がれる存在だ。

もし、アナタが、一度看護師をやり尽したと思いはしたものの、もう一度、看護師として働くのも悪くはないと思うのであれば、是非もう一度挑戦するのはアリである。
昔に比べて気軽に転職や休職を出来る時代になっているのは間違いないのだから。