精神障害者の社会参加への一助に―釧路「桜の園」の取り組み

私たちは精神障害者を「イコール犯罪を起こしやすい」という偏見と誤解のイメージで見てはいないだろうか。
ただ、これらの人たちが刑事事件の加害者にならないための予防策は必要。

なにより精神障害者にとって、何かあった時に安心して相談できる人が身近にいることが大切である。
そのためには医師やソーシャルワーカー、施設職員など支援者が連携し、関わって行くことが重要で、それによって本人が、その下で自分が見守られ、支えられているていると実感できることが精神的安定と落ち着きにつながるからである。

この理念を実践しようと活動する施設が北海道釧路市にある。
精神科の清水桜が丘病院が運営する「グループホーム桜の園」で、ここでは30~60代の男女20人が生活を共にする。

園の清水正敏施設長(76)によると、その多くは精神科を退院した精神的病歴を持つ人たちで、家族と同居できない場合や本人が自立を望む場合に入居できる。

長い人で5年ほど過ごしたのち市内のアパートなどに移ってゆくとのこと。
また、日常生活は、午後9時から翌朝6時まで玄関を施錠する以外は入居者の自主性を大切にし、職員はその日の予定を聞いて把握する程度で、各自、作業所やデイケア、病院や買い物など自由に過ごす。

入居者が一同に集まるのは朝食と夕食の時で、食堂は親睦や情報交換の場にもなっている。
2005年の開設以来この方針の下施設内で職員と入居者、入居者同士のトラブルは起きていないという。